
600年以上受け継がれる海の祭り。あの港の熱気を、もう一度
石垣の港で行われる初夏の海の祭り、ハーリー。
みなさんは見たことがありますか?
迫力ある舟レースや踊り、屋台の賑わいなど、石垣で育った私だからこそ分かる、ハーリーの魅力をお伝えします。
この記事で分かること
- 石垣島のハーリーってどんな祭り?
- 舟レースや踊り、屋台の見どころ
- 地元民だから知っている楽しみ方

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梅雨の時期、沖縄の伝統行事といえば?

梅雨の時期、沖縄の伝統行事といえば?
沖縄の初夏、梅雨入り前後のこの時期の風物詩といえば、、、

沖縄のビッグイベント海神祭(ハーリー)!!
石垣島では毎年6月頃、港が熱気に包まれる特別な日があります。
ハーリーってどんな行事?

ハーリーってどんな行事?
ハーリーとは、沖縄各地の漁港で行われる伝統的な行事で、手こぎの舟を使って速さを競う競漕(きょうそう)です。
海の神様に航海の安全や豊漁を祈る「御願(うがん)行事」として、古くから親しまれています。旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)前後に開催されることが多いので、実際には6月頃になることが多いんですよ。
沖縄本島の那覇ハーリー、糸満ハーリー、そして八重山の石垣ハーリーなど、それぞれの地域に独自の特色があります。
実は600年以上の歴史があるんです

実は600年以上の歴史があるんです
ハーリーについて調べてみたら、すごく長い歴史があることがわかりました!
起源は中国の「龍船競漕(ドラゴンボートレース)」にあるそうです。琉球王国時代の14世紀頃、中国との交易を通じてこの文化が沖縄に伝わってきたんだとか。それがやがて、海の神様への信仰と結びついて、今のハーリーの形になったと言われています。
琉球王国の時代には、那覇港を中心に盛大にハーリーが行われていて、国王自らが観覧することもあったそうです。すごいですよね!
この伝統が600年以上もの時を超えて、現代まで脈々と受け継がれているんです。
石垣島のハーリーは、島の漁師たちが海の恵みに感謝し、海難事故からの安全を祈願する大切な行事として、地域に深く根付いています。
チームで挑む熱いレース

チームで挑む熱いレース
ハーリーで使われる舟は、木造で作られていて、ハーリー用に特別に造られたものなんです。
ハーリーが近づくと、漁港ごとにいくつものチームが結成されます。メンバーたちは毎日のように海で練習に励むんですよ。
早朝や夕方、仕事を終えた後に集まって、何度も何度も漕ぎ方を確認し合う姿は、まさに真剣そのもの。熱気と気合いが港にあふれて、島全体がハーリー一色になります。
職場対抗、地域対抗、青年会対抗など、さまざまなカテゴリーでレースが行われます。港には応援に駆けつけた家族や友人たちの声援が響き渡って、本当に盛り上がるんです!

家族も出場!石垣のハーリー

家族も出場!石垣のハーリー
そう、まさしく去年のハーリーでは、私の妹達もレディースでチームを組んで出場したらしいです。見たかったな〜。
石垣のハーリーには、地元の企業や商店街、漁協、役所など、さまざまな団体がチームを組んで参加します。普段は別々の仕事をしている人たちが、この日のために一つになる。それがハーリーの醍醐味でもあります。
転覆ハーリーの迫力

転覆ハーリーの迫力
私が最後にハーリーを見たのは、もう10年以上も前。中でも「転覆ハーリー」は迫力満点で、初めて見たときは驚きました。
途中であえて船をひっくり返して、それを元に戻して再び漕ぎ始めるという、技術と体力が必要な競技です。海に投げ出されながらも、みんなで協力して船を起こし、再び乗り込んで漕ぎ出す様子は、見ている側も思わず息を呑みます。
この転覆ハーリーは、実際の海難事故を想定した訓練の意味も込められているそうです。遊びではなく、真剣に海と向き合ってきた漁師たちの知恵が生きている競技なんですね。
呼吸を合わせて進め!チームワークが鍵

呼吸を合わせて進め!チームワークが鍵
一般的には、1チーム11〜12名ほど。漕ぎ手、舵取り、鐘打ち、旗持ちなど、それぞれに役割があります。
特に重要なのが「鐘打ち(かねうち)」。船の中央に座って、太鼓や鐘を叩いてリズムを刻み、漕ぎ手全員のタイミングを合わせる、いわば指揮者のような役割なんです。
この鐘の音に合わせて、全員が一糸乱れぬ動きで櫂(かい)を漕ぐ。息が合っていないと、船はまっすぐ進みません。
とにかく、みんな全力でとってもカッコイイ!!
櫂を水に入れるタイミング、引き上げるタイミング、体重移動のタイミング、すべてがぴったり合ったとき、船はまるで水面を滑るように進んでいきます。その瞬間の一体感は、漕ぎ手にとっても、観客にとっても、忘れられない感動を生み出すんですよね。
ハーリー舟ってどんな船?

ハーリー舟ってどんな船?
ハーリー舟は、全長約15メートル、幅約1.5メートルほどの細長い木造船です。船首には龍や鳳凰などの飾りが施されていて、色鮮やかに塗装されています。
この独特の形状は、スピードを出すために水の抵抗を最小限に抑える設計になっているんだそうです。でも同時に、バランスを取るのが難しいという特徴もあります。
だからこそ、チーム全員の息が合わなければ、船は左右に揺れたり、最悪の場合は転覆してしまうんです。
踊りに屋台、子どもたちも楽しむハーリー

踊りに屋台、子どもたちも楽しむハーリー
レースだけがハーリーの魅力じゃないんです!会場では、エイサーや獅子舞、民謡ショーなど、さまざまな伝統芸能が披露されます。
屋台もずらりと並んで、焼きそばや焼き鳥、かき氷など、グルメを楽しむことができます。ビールを片手に、家族や友人と語らいながら、レースを観戦する。そんなのんびりとした雰囲気も、ハーリーならではです。
そして忘れてはならないのが「子供ハーリー」。小学生たちが小さな櫂を一生懸命に漕ぐ姿は、本当に可愛らしくて、会場中から「頑張れー!」という声援が飛び交います。
子どもたちにとっても、地域の伝統を肌で感じる貴重な体験になっているんです。
初めてハーリーを見る人へ|よくある質問

初めてハーリーを見る人へ|よくある質問
- Q観光客でも見に行って大丈夫?
- A
もちろん大丈夫です。
石垣島のハーリーは、地元の人だけでなく観光客も自由に見学できます。港全体がお祭りムードなので、初めてでも自然と楽しめますよ。
- Q開催時期はいつ頃?
- A
ハーリーは、旧暦5月4日(ユッカヌヒー)前後に行われることが多く、
新暦では6月頃になる年がほとんどです。年によって日程が少し前後するため、旅行前に最新情報をチェックするのがおすすめです。
- Q子ども連れでも楽しめる?
- A
はい、とても楽しめます。
子供ハーリーや屋台、伝統芸能のステージもあり、家族連れで訪れる人も多いです。ただし日差しが強いので、帽子や飲み物は必須です。
- Q服装や持ち物の注意点は?
- A
港はとにかく暑いです。
帽子・日焼け止め・タオル・飲み物はあると安心。足元は歩きやすいスニーカーやサンダルがおすすめです。
ハーリーが地域にもたらすもの

ハーリーが地域にもたらすもの
ハーリーは単なるイベントじゃなくて、地域の絆を深める大切な機会なんです。
練習期間中、チームメンバーは何度も顔を合わせて、励まし合い、時には意見をぶつけ合いながら、本番に向けて準備を重ねます。普段はあまり接点のない世代や職業の人たちが、ハーリーを通じてつながっていく。
また、島を離れて暮らしている人たちが、ハーリーの時期に合わせて帰省するということも珍しくありません。懐かしい仲間と再会して、一緒に港で過ごす時間は、かけがえのない思い出になります。
海への感謝、祈り、そして地域への愛情。ハーリーには、沖縄の人々が大切にしてきた精神が、色濃く受け継がれているんですね。
またいつか、あの熱気の中へ

またいつか、あの熱気の中へ
懐かしいな〜!お祭りみたいなもの。毎年ハーリーのため、島へ帰る人たちもいます。
港に響く鐘の音、水しぶきを上げて進む舟、岸辺からの声援、潮の香り、そして青い空。すべてが一体となって、あの独特の熱気を作り出している。
今年のハーリーはこれから。ハーリーが始まる頃には、大体梅雨も明けてすごく暑い!本格的な夏の始まりを感じる時期です。
もし石垣島を訪れる機会があれば、ぜひ一度ハーリーを見に来てください。港の熱気、チームの一体感、そして地域の絆。きっとあなたも、この祭りの魅力に引き込まれるはずです^^
私もまた、あの港に立つ日を楽しみにしています。



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