関東で子育てをしていて、ふと思うことがあります。
「みんな塾に行ってる…うちは行ってないけど、大丈夫かな?」
周りの子どもたちは習い事を3つ、4つ掛け持ちしていて、放課後も忙しそう。
石垣島で育った私にとって、最初は驚きました。
島での習い事って、もっとゆるくて、もっと自由だった。でも関東では「続けた先」が早く見えすぎて、親の方が焦ってしまう。
今回は、石垣島出身で現在は関東で3人の子どもを育てている私が、石垣島と都会の習い事事情の違いを正直にお伝えします。
この記事で分かること
- 石垣島にはどんな習い事があるのか
- 都会との決定的な違い(選択肢・塾・競争)
- 親として感じる葛藤とリアルな本音
- どちらが正解ではない、家族の価値観次第

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1. 私の子ども時代の習い事(石垣島)
私が子どもの頃、石垣島で人気だった習い事といえば:
- ピアノ
- そろばん
- 公文
- 習字
- 水泳
私自身もピアノを習っていました。
ピアノのレッスンの帰り道、先生の家で出してもらったおやつを食べて、友達と道端の草花を眺めながらのんびり帰る。
関東の「塾から塾へ、車で分刻みの移動」とは流れる時間の濃さが全然違っていました。
周りの友達も、そろばんや公文、習字をやっている子が多かったですね。
でも、今思えば「将来のため」というよりも、「とりあえず何か習わせる」という感じだったかもしれません。
続けるも辞めるも自由。親も子も、そこまで必死じゃなかった。
2. 今の石垣島の習い事事情
時代は変わっても、石垣島の習い事の選択肢は意外と充実しています。
音楽系
- ピアノ教室:複数あり(なかよし音楽教室、スピカ音楽教室など)
- フルート、ギター、ドラムなども
運動系
- スイミング:海邦スポーツクラブ(石垣島唯一のスイミングスクール)
- サッカー、バスケ:地域のクラブや少年団が中心
- ダンス教室
学習系
- そろばん教室
- 習字・書道
- 公文
- 英語・英会話
- プログラミング教室(最近増えてきた)
その他
- ガールスカウト・ボーイスカウト
昔に比べて選択肢は増えているけれど、それでも都会とは比べものになりません。
※教室名は一例で、時期によって変わる可能性があります。
3. 関東との決定的な違い
① 選択肢の数が圧倒的に違う
関東では:
- 徒歩圏内にピアノ教室が5つ
- スイミングスクールも複数
- サッカークラブも選び放題
- バレエ、ダンス、体操、英語…数え切れない
石垣島では:
- 「この習い事をやりたい」と思っても、選択肢が1つか2つ
- 場合によっては「島にその習い事がない」こともある
② 「続けた先」の見え方が違う
関東の習い事:
- 上達 = 評価される
- レベル分け、コンクール、発表会
- 「続ける = 将来につながる」という空気
例えば:
- サッカーならクラブチーム → ジュニアユース → ユース
- バレエならコンクール → 留学 → プロ
- ピアノなら音大受験 → 講師
👉 早い段階で「進路っぽいもの」が見えちゃう
石垣島の習い事:
- 今、楽しいか
- 続けたいか
- 生活の一部か
👉 将来と直結しにくい代わりに、自由
③ 中学以降の選択肢が一気に減る
これが一番大きな違いかもしれません。
例えば、サッカーの場合:
石垣島:
- 小学生:地域クラブや少年団で楽しく
- 中学以降:学校の部活が中心、クラブチームはほぼない
- 「強豪に行く」「上を目指す」ルートは一気に狭まる
関東:
- 小学生:クラブチーム
- 中学:ジュニアユース(セレクションあり)
- 高校:ユース、または強豪校
- 👉 「続けるレール」がある
バレエやダンスも同じ:
石垣島:
- 楽しく踊る
- 「その先」がなかなか見えない
関東:
- 発表会、コンクール
- レベル分け
- 「上に上に」という雰囲気が自然とある
4. 習い事の「続けた先」が見える vs 見えない
ここが、石垣島と都会の習い事の本質的な違いだと思います。
違いを分かりやすく整理すると、こんな感じです。
| 石垣島 | 関東(都会) | |
|---|---|---|
| 選択肢 | 少ない | 多い |
| 続けた先 | 見えにくい | 早く見える |
| 競争 | ゆるい | 激しい |
| 自由度 | 高い | 低い(レールに乗る) |
| 親の意識 | 「楽しければいい」 | 「続けた先」を考える |
※スマホの方は横にスクロールしてご覧ください
石垣島:
- 「続けた先」が見えにくい
- 自由に楽しめる
- 競争に巻き込まれない
関東:
- 「続けた先」が早く見えすぎる
- 選択肢が多い
- 競争の中で成長する
どっちが良い・悪いではなく、価値観が違うだけなんです。
5. 塾事情の違い|中学受験文化の有無
習い事以上に大きな違いが、塾です。
石垣島(地方・離島)
- 中学受験という文化がほぼない
- 小学生で塾に行ってる子は少数
- 中学生も「行く子は行く、行かない子は行かない」
- 「みんな当たり前」ではない
- 学校 + 家庭で何とかなる空気がまだある
👉 勉強が生活の中心になりすぎない
関東(都会)
- 小4から塾 → 中学受験がスタートライン
- 中学受験しなくても、中学生 = 塾はほぼ標準装備
- 塾に行ってないと「大丈夫かな?」「遅れてない?」って、親の方が不安になる
👉 勉強が比較と競争の中に置かれる
10歳の「当たり前」の差に驚いた
10歳そこそこで、夜遅くまでお弁当を持って塾に籠る。
石垣島の10歳なら、真っ黒に日焼けしてまだ海で泳いでいる頃です。

この「当たり前」の差に直面した時の衝撃は、今でも忘れられません。
思い出した、島の塾事情
そういえば、私も中学の時に塾へ行ったな。
でも、塾に行く前は友達と海の海岸でゆんたく(おしゃべり)してから、のんびり塾に向かってた(笑)
それが普通だったんです。
「今の時代、塾が当たり前?」って思う気持ち
正直に言うと、私も少し焦ります(笑)
周りが行ってる。情報も多い。「やらせてない = 遅れてる?」って錯覚する。
でも実際は👇
👉 「当たり前」じゃなくて「多い」だけ
行ってない家庭もちゃんとあるし、それで伸びてる子もたくさんいる。
石垣と都会の決定的な違い(塾編)
一言で言うと👇
- 石垣島:必要になったら考える
- 都会:必要になる前に動く
どっちが良い・悪いじゃなくて、価値観が違うだけ。
都会の塾って:
- 学力を伸ばす場
- でもあるけど、親の不安を和らげる場所でもあると思う
石垣島では「塾に行ってない = 遅れている」という感覚はあまりありません。
でも都会にいると、行っていないこと自体に親の方が焦ってしまう。
それは、子どもよりも「周り」が見えすぎるからかもしれません。
6. 親としての葛藤|どっちを選んでも悩む
石垣島と都会、どちらで子育てをしても、親は悩みます。
石垣島で育てる場合
良いところ:
- のびのび育つ
- 競争に巻き込まれない
- 自然の中で遊べる
悩むところ:
- 「このままで大丈夫?」
- 「才能を摘んでないかな?」
- 「選択肢が少なくて将来困らない?」
都会で育てる場合
良いところ:
- 選択肢が多い
- やりたいことに挑戦できる
- 「続けた先」が見える
悩むところ:
- 「競争に巻き込みすぎてない?」
- 「のびのび育ててあげられてる?」
- 「周りと比べすぎてない?」
母に言われた一言
実は、一度母に言われたことがあります。
「あんなにたくさん習い事して大丈夫?疲れてない?もう少し減らしたら?」
石垣島で育った母には、子どもたちの忙しさが心配だったんだと思います。
環境が違うのか、時代が違うのか(笑)
でも、子どもたちがやりたいと言うものもあるし、「これはやっておきなさい」と親として決めたものもあったり。
塾にはまだ行かせてないけど、やはり家でしない分、必要な時がいずれ来るんだろうな。
何が大事なんだろう?
それにしても、私の子どもの頃とぜんっぜん違うことにびっくり。
たまに受験、習い事、勉強で忙しくしている子どもたちを見て、石垣に帰るとのびのび楽しそうな子どもたちを見ると…
「何が大事なんだろう?」
って、考えることがあります。
例えば、石垣島の伝統行事「ハーリー」。海人(うみんちゅ)たちが命がけで船を漕ぎ、それを島中が一体となって応援する。そんな熱気の中で目を輝かせている子どもたちを見ると、教科書では学べない「生きる力」を肌で感じている気がするんです。
詳しくはこちら👉 海の祭り、ハーリー!懐かしき石垣の初夏
どっちを選んでも、悩む
- 今はのびのびさせたい
- 「このままで大丈夫?」って不安になる
- 才能を摘んでないかな?って思う
- でも競争に巻き込みたくない
👉 どっちを選んでも、悩む
この正直な葛藤こそが、親としてのリアルだと思います。
7. まとめ|どちらが正解ではない、家族の価値観次第
石垣島と都会、習い事事情は全然違います。
石垣島:
- 選択肢は少ないけど、自由
- 「続けた先」は見えにくいけど、競争がない
- のびのび育つ
都会:
- 選択肢は多いけど、競争が激しい
- 「続けた先」が早く見えるけど、親も子も忙しい
- レールに乗って成長する
どちらが正解・不正解ではありません。
大切なのは、「今、自分たち家族にとって何が一番幸せか」を考えること。
私は今、関東で子育てをしています。
選択肢が多くて、可能性が広がる環境。でも、たまに石垣島の自由さが恋しくなる。
子どもたちが大きくなったら、また考え方も変わるかもしれません。
結局、どこにいても親は悩む
結局、どこにいても親は悩むんですよね(笑)。
都会の「選択肢」をありがたく使いつつ、心の中には「島のゆとり」というお守りを持っておく。
そんな「いいとこ取り」の子育てを目指せたらいいな、と今は思っています。
でも今は、「この場所で、この子たちと一緒に悩みながら進んでいく」。
それが、私たち家族にとってのベストな選択だと思っています。


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